カナダ永住権取得への道

カナダの永住権取得を目指している30代男性のブログです。

移民コンサルタントさんと初対面のセッション内容と感じたこと②【第12話】

元々は私はカナダへの移住を検討するにあたり、ツーリズムを仕事にしたいと考えていた。

 

私自身がカナダへの旅行で触れた大自然に突き動かされ、この大自然に関われるような仕事をしたいと思ったからだ。そこで、私と同様に大自然を満喫しに世界中から訪れる外国人を相手にした観光に携わりたい。ツアーのプランナーやマーケティングと言った観光業のバックオフィス業務が希望だ。そんな思いからカレッジへの進学にあたって検討していたのは専らツーリズムだった。

 

そしてその思いを伝えるとコンサルタントさんに観光業ではスキルドワーカーに当たる職種は管理職しか無いと教えて頂いた。つまり、マネージャークラスで雇用されない限り、カレッジを卒業して観光業に就職できたとしても永住権取得に必要なポイントを稼ぐことができる職種ではないと言うことだ。

 

そしてカレッジを卒業する頃には私も41歳だ。それなりに年のいったしかも未経験のおじさんをマネージャーとして雇う会社があるわけが無い。一方、BC州特有の永住権プログラムを利用すれば、ホテル、リゾート、飲食業界に就職すればはスキルドワークでは無くても永住権申請の対象となる事を教えてくれた。

 

しかし、まことにわがままなことだが、観光は観光でもホテル、リゾート、飲食での接客は私がやりたい仕事ではない。観光業に携わりたいが接客がやりたいわけではないのだ。

 

ここに来てセッションの冒頭で聞かれた「優先順位」の真の意味が分かってきた。永住権が取れるのであれば何でもいいというのであれば、BC州で飲食業で接客の仕事を見つけてとにかく働けばいいのだ。しかしそれがやりたい仕事では無いとなると、スキルドワークと呼ばれる仕事に就くためのスキルを身に付ける必要があるし、その仕事を探さなくてはならない。

 

現実を見せてくれたコンサルタントさんに感謝だ。

 

改めて、スキルドワークとは管理職、専門職、技術職に限られることを聞いた。

 

そしてコンサルさんからカレッジ以外にも大学院への進学という選択肢もあると言うことを聞いた。私が日本での最終学歴が大学卒業なので大学院への進学は現実味がある選択肢だと思った。

 

BC州のノミネーションプログラムで大学院卒を対象とするプログラムでは学歴スコアが上がることや、BC州内には対象となる大学が沢山ある事をきき、大変魅力的な選択肢に思えた。

 

結局そのセッションはそこで終わり、大学院の中で進学したい学校やコースがあるかどうか調べるという事になった。

 

しかし、自分で各大学院のコースへの入学条件を調べていくと、入学希望のコースに関連する学部の専門分野を履修していることが条件である事が分かってきた。

 

冷静に考えてみれば当たり前のことだ。自分の専門では無く前提知識が無い学問の修士課程にいきなり入学できるわけが無い。そして私の学部は理工学部で専門は電子工学だ。カナダでやりたい仕事では全くない。

 

ここでも「優先順位」を突きつけられることになった。永住権が取れることは大事だがやはりやりたい事をやりたい。いい歳なのだ。もうこれ以上やりたくない仕事に時間を割いている余裕は無い。

 

ここまで調べて、私は大学院では無くカレッジで専門課程もしくは2年の学位を目指すことに決めた。

 

ここまでコンサルさんが正しく導いてくれたが一つ間違えていたことがあった。それは英語の試験についてだ。外国人がカナダで就学するには英語力を証明する必要がある。私が調べる限りTOEFLかIELTSという2つの試験のうちどちらかを受ける必要があると思っていたので、どちらが良いかと尋ねた。

 

コンサルさんの回答はIELTS一択で、カナダでの大学進学にTOEFLが使える所は少ないとのことだった。そしてそんなことは無かった。TOEFLもIELTSもどちらも受け付けている所ばかりだ。ひょっとしたら昔はIELTSの方がメジャーだったのかも知れない。分からない。

 

コンサルさんの言うことは鵜呑みにせず、考えるヒントや方向性の確認の参考にして、最終的には自分で調べて裏を取る必要があると感じた。

 

さて、次は何を職業にするかを考え直さなければならないが・・・

 

 

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